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2021/10/28 19:01


こんにちは、ナッツと豆の木焙煎所の亭主TOMOです。
びわこ疏水畔の古民家で、愉しむ暮らし『KIKKAKEKKO』という、うつわを中心としたShop&Galleryを2021年11月にオープンさせ、作家のうつわを中心に販売を行ってきました。(kikkakekko.shop)

お店は、少しずつ認知も広がってきて、多くの県内外の方々に足を運んで頂き感謝しております。
今回は、愉しむ暮らしKIKKAKEKKOを経営する僕が、なぜナッツと豆の木焙煎所をスタートさせたのか。その背景のお話をしようと思います。

見えてきた経営の課題
軌道に乗り始めたKIKKAKEKKO、とはいえ、経営的視点では課題も明らかになってきました。

・商品供給のリードタイムによる在庫力の課題
・買取仕入れによるキャッシュフローの課題
・在庫回転率の課題
・自分のふんどしで相撲を取る必要性

【商品供給力について】
作家モノは発注をしてから納品までのリードタイムが掛かかります。お店もビジネスですから、良いものを広めたいという想いだけではご飯は食べれず、しっかりと安定した売上を上げるためには、商品供給による在庫が必要です。

【買取仕入れによるキャッシュフローの課題】
当店は一般的なギャラリーとは異なり、スペース代を頂いたり、すべて委託販売で行っているわけではなく、多くの商品は買取で仕入れて販売している分、キャッシュフローはなかなか厳しい状況にありました。

【在庫回転率の課題】
陶器メーカーの定番品など扱い安定供給の商品も増やしていますが在庫商売の恐ろしさを、前職の時に痛感している僕としては、商材はむやみやたらに増やすことは、なるべく抑えていきたいと考えていました。在庫回転率の観点からも、食器類は決して回転率はよくはないので、これまた経営の課題となるわけです。

【自分のふんどしで相撲を取る必要性】
焙煎所を始めようと思ったキッカケは、作家さんの作品に頼りきった、いわゆる他人のふんどしで相撲をとることは長期的な視点からリスクが大きく、やはりオリジナル商品、自分が生産者となる商材の必要性を感じていました。

次の展開を考える
上記のような課題を抱えつつ、長期的ビジョンでどのような事業を展開していくかを考える必要性がありました。うつわと関連性を持った事業が良いと考えていたので、『珈琲』という選択肢は、ぼんやりですが、KIKKAKEKKOを始めた時から考えてたひとつでした。

メイドイン京都の熱風焙煎機との出会い
安定した商品供給ができて、在庫回転率が良くキャッシュフローも良く、オリジナル商品であること。
これらの条件を満たすものは何か無いかなと探しておりました。

そんな時、ふと3年前に大阪市内のとあるカフェで見た熱風焙煎機を思い出しました。
コンパクトで男心をくすぐる機械仕掛けのマシンが印象に残っており、調べてみると驚いたことに、
僕の実家から目と鼻の先の場所にある京都の機電メーカーが製造していることが判明しました。

これは、何かの縁かもと思い、勢いだけで企業サイトから焙煎機の見学依頼を申し込みました。

社長さんに実機を見せてもらい、実際に焙煎もさせてもらい、その焙煎したコーヒーを挽いて飲みながら僕の頭の中で、ふわっとしたイメージだった事業が、次の瞬間には、「よし、焙煎所をやろう」というものになっていました。

焙煎機の値段も聞かずに「この焙煎機買います」と伝えて、その日は帰りました。

後日、見積書をメールでいただき、高い買い物でしたが、社長のご厚意で付属品をサービスしていただきました。本当にありがたいオプションでした。

そして、焙煎機を手に入れ、珈琲豆やナッツ類を自家焙煎することでオリジナル商品を手に入れることができました。

仕入れる豆やナッツ類も、定番だけでなく、物珍しさや、ストーリーがあるものを選んでいます。
今後はオリジナルブレンドや、ミックスナッツの開発していきたいと考えております。

ナッツ豆の木焙煎所について
ナッツと豆の木焙煎所はカフェではなく、小売店舗となっております。

現状では自家焙煎した珈琲豆やナッツ類の販売のみとなり、店内の飲食などは不可となっております。
取扱い珈琲やナッツ類の試飲・試食を行っていますので、ご来店の際には、ぜひご利用ください。

将来的には、カフェもオープンさせて、珈琲と器を愉しんでもらえる店舗展開を考えています。
愉しむ暮らしを融合させた拡張性のあるカフェを経営していくことが近い将来の僕の目標です。

場所はもちろん滋賀県大津市で実現したいと考えています。この土地に惚れ込み移住してきたくらいですから(笑)

KIKKAKEKKOとナッツと豆の木焙煎所が成長していけるよう頑張っていきます。

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